岐阜県女性企業家研究会へようこそ!

主な事業

1998年
発足

会員相互の融和をはかり、お互いの発展と社会貢献を意欲的に推進する事を目指して岐阜県知事の意向で設立
発足式にて大阪女性経営者(OWEN)の会からの応援講演
2000年
異業種グループとの水平交流実施
2001年
福島県を訪問、福島県女性経営者と交流
例会にて犬山市長 石田 芳弘氏 講演会実施
2002年
異業種グループと交流
2003年
創立5周年記念事業 作家 石川 好氏講演会 主催
2004年
大阪女性経営者(OWEN)の会を訪問交流
2005年
可児市企業視察、21世紀クラブとの交流
古田知事との懇談会
2006年
三重県女性経営者の会との交流
2008年
創立10周年記念事業サラマンカホールにて ウィーンフィルメンバーによる
アリスタ・トリオ・コンサート 主催
2009年
大阪女性経営者(OWEN)の会を招待、交流会
2010年
ベルリン日独センター主催「美濃和紙ベルリン展」(市原慶子会員出展)のためドイツ訪問
静岡県中小企業家同友会を訪問交流
2011年
古田知事との懇談会
静岡県中小企業家同友会との交流
2012年
東日本大震災被災地の視察
宮城県女川町に東北義援金を寄付
2014年
古田知事との懇談会
2015年
大阪女性経営者(OWEN)の会との交流
大阪府女性経営者有識者交流研究会 創立30周年特別記念事業に参加
2016年
異業種グループと美濃市および関市の企業訪問交流
2018年
宇宙飛行士 山崎直子氏、狂言 茂山忠三郎氏をお迎えし、創立20周年記念事業を開催
静岡県中小企業家同友会との交流
2019年
中小企業家同友会沼津支部会員をお迎えし会員企業訪問など交流
大阪府女性経営者有識者交流研究会OWEN 創立35周年記念講演会・祝賀会に参加

寄稿 ~ 岐阜県女性企業家研究会 WING ~

株式会社 ベル 取締役会長  森田 槇子
岐阜県経済同友会会報の寄稿文より抜粋

~ 1998年 WING創立 ~

   WINGとは、岐阜県の地で起業して活躍している女性達の支援を含め、女性だけの会を設立したいという前知事、梶原氏の一言から発足した女性のグループである。(平成10年3月設立)
当初は岐阜県振興センターのもとに1年間の準備期間があり、商工会議所や県の女性政策課などの名簿を集約して23名からのスタートであった。それから15年近くも経ったことになる。

初回の23名の顔合わせのときは、皆それぞれに不安そうな気持ちで知事と対面して県の議会場で初会合をした記憶がある。見知っている人も2.3人いたので、何となくほっとしこれからの女性の活動に大いに気分が高揚したものである。発足式の際には大阪の女性グループが応援に来られ、気力と元気を頂くような講演をお聞きした。(本当に大阪のオバチャンは元気やなぁ~)その後もこちらから大阪に出向いたり、一緒に海外視察に出かけたりと、今でも交流が続いているのも女性ならではという事であろうか。

フィリピン・スービックにおいて
フィリピン・スービックにおいて
   最初の海外研修はフィリピンの介護の状況を視察した。あの国は怖いというイメージがあり、治安を心配してマニラに入ったが、親切な行政の方の同行の下に視察したスービックは日本人のリタイアメントの地として、穏やかな美しい町であったのが意外であった。その帰りのバスの中で「私、次はモロッコのカサブランカに行きたい!」と騒いだのが、何を隠そう!この経済同友会の常任幹事でもある石原女史である。翌年には大阪の女性達の企画でモロッコに、これは本当に楽しい研修旅行になった。

メンバー5人でモロッコ料理を!
メンバー5人でモロッコ料理を!
   イスラームの世界を垣間見られた初めての経験、あのモスクの美しい青いタイルの色は忘れられない!そして何よりもコーランの祈りが町に響き渡る情緒的な雰囲気は行ってみて体感しないと分からないが、何とも異国情緒たっぷりの素晴らしい貴重な経験であった。

 

~ 2003年 WING5周年をむかえて ~

   しばらくの間、ウイングの活動は県から少し補助金をいただき、事務局も振興センターの担当の方が引き受けてくださったが、5年目で自主運営をすることになった。

5周年記念事業
5周年記念事業
   その際に5周年記念行事も実現、基調講演に作家の石川好美氏をお招きし、ウイングのメンバーでパネルディスカッションを企画、約200名の参加者を集めたが、メンバーの皆さんのパワーには目を見張るばかりだったのが記憶に新しい。その時は私は事務局とコーディネーターを引き受け、てんてこ舞いの状況だったと記憶している。

以降、景気も山あり谷ありであったり、また遠方の飛騨の方はやはり参加するのに無理があり、7人ほどの方が退会され、試行錯誤の運営であったが10周年行事のときは会員が40名近くに膨れ上がったのも、入会を促進した仲間の広報のお陰だと感じ入る。

~ 2008年 WING10周年記念行事を開催 ~

10周年記念事業
10周年記念事業
   この10周年の記念事業は特に思い入れが深いものがある。ウイーンフィルで活躍している「アリスタ・トリオ コンサート」を計画し岐阜県民ふれあい会館のサラマンカホールに700名を集客しようと右往左往し髪を振り乱して頑張った。会員の中で意見がまとまらず喧々諤々、切符が思うように捌けていかなくて困惑する者や、その間会館との調整がうまくいかずイライラが募ったり悪戦苦闘の連続であった。だが当日幕間から会場を眺め、椅子の空きがないぐらい一杯になっているのを見たときは、涙が出るぐらい感動したことが昨日のように思い出す。

   また思い出ふかいといえば、今から3年前に美濃和紙のドレスを製作している会社の仲間がドイツ・ベルリンの日独センターで展覧会を開催された時は、ウイングの仲間7人で応援に出かけて行った。この珍道中は実に楽しいものであった。私にとっては初めてのベルリンであったが、美味しいビールにソーセージを頂き、何よりドイツの素敵な景観と歴史に触れられたことがより深い勉強になった。
ベルリンの夜は、たまたまゲイのパレードに遭遇し、とてもセンセーショナルな出来事であった。そしてベルリンの市長がゲイだというのも日本では考えられないことだが、異邦からの日本人のオバチャン達が歩いているのも物珍しい様子で、テレビ中継車なども寄ってきて、仲間としての待遇を受け、まったく思いがけないびっくり仰天の経験をした。

ベルリン 美濃和紙のドレス展示会
ベルリン 美濃和紙のドレス展示会
ベルリン 日独センター前で仲間たちと
ウイングの仲間7人で応援に

~ WINGの現在、そしてこれから ~

   よくよく考えてみると、この会のうまく行っている要因は平等、公平であるということではないかと思う。会長、事務局、会計などの役員はすべて1年交代で運営している。会長の権限で1年の方針が決まる。ちなみに今年の会長の方針は『世界の動向を五感で読み、会社の将来・自分の人生を輝かせるために時流を学ぶ』とある。


著者(左)とキムタクのお母さん木村まさ子氏(右)
2012年4月総会 ゲスト木村まさ子氏と

月1回の例会を都ホテルで開催、4時から7時まで勉強をしてその間食事をして終了となる。4月の総会の時はあのキムタクのお母さん「木村まさ子氏」を講師にお招きした。

そして7月に古田県知事に講演を依頼、随分快活にお話をされ、制限時間より随分長くお話された。知事には時々来ていただき県の現状をお聞きしているが、いつもウイングを応援いただき心強い。

そして先日の11月例会は、昨年静岡の経営者の会を訪問し楽しく交流させていただけたので、今回は岐阜に招待させて頂いた。13名の方が来岐され、一日目は以前の同友会の代表幹事の「日本耐酸瓶工業」の視察、その後は、かつてこの会に所属され、同友会の常任幹事でもある石原美智子氏の、池田町にある戸建の有料老人ホーム「アンキーノ」の見学をさせていただいた。
その夜は遅くまで都ホテルにおいて懇親会と2次会を催し、美味しいものをたくさん頂き、ドンちゃん騒ぎ、(パフォーマンスも出ました。特に我が会長の正調・安来節は圧巻!)

戸建ての老人ホーム アンキーノ
戸建ての老人ホーム アンキーノ
会長のパフォーマンス 正調・安来節
二次会での楽しい懇親会

静岡の方々と古今伝授の里において
古今伝授の里において
   翌日は紅葉の郡上八幡を楽しんでいただいたき、十分に満足して思い出をお土産にして静岡に帰っていかれた。

仕事、そして家庭のこと、子育て、介護など女性ならではのいくつもの役割があり、苦労も多いが、それだからこそ、励まし合いお互いに切磋琢磨も出来る。
この女性の楽しい会が営々と存続され岐阜の活性化に寄与し、それぞれの人生に豊かに繁栄されて行くことを願ってやまない。

(2011年執筆)